アラレガコってどんな魚?
カジカの仲間で、ウナギのように海で産卵し稚魚となり川を遡上し
成魚(15〜20cm位)まで育った後、冬のアラレが降る時期に
海に戻る魚です。
九頭竜川流域に生息していますが、この流域は国の天然記念物で
絶滅危惧種にも指定されています。
昔は生息数も多く、特に県内では冬の珍味として、甘露煮や
蒲焼きなどで食べられて来ました。
ただ、30年程前から生息数が激減し、ここ数年では年間数十匹ほどしか
捕れず、食文化としても消滅寸前の状態となり、幻の魚と呼ばれています。
2014年前に福井県立大学が日本で初めて、アラレガコの成育期間を
大幅に短縮させる試験養殖に成功しました。
現在、民間企業が福井県立大学と共同研究を締結し、事業化に向けて
2017年2月より屋内の養殖施設にて、アラレガコの養殖を開始しました。
養殖する事で、安定的な供給が行えるようになりました。
この伝統食文化は全国でも珍しく、この食文化を保護するため、福井県を代表する九頭竜川(くずりゅうがわ)流域がアラレガコ生息地として国の天然記念物に指定されました。
成魚は体長15〜20cm程になり、鱗はなく表面にヌメリが有ります。
川底の石の色に合わせて、灰色、茶色や黒色に体の色を変化させます。
エラ蓋には左右大きな棘が有り、頭部や口が大きく、正面から見ると
丸みを帯びた特徴の有る顔をしています。
身はフグのように淡白で上品な味をして、色々な料理に合わせやすい魚です。
疲労回復に効果が有るタウリンが100gあたり400mgと多く、
魚の中では上位に位置します。焼くと香ばしく旨味が出ます。
唐揚げ、甘露煮、骨酒などで食べると美味しいですが、骨が硬いため、
唐揚げにする際は二度揚げで。
また甘露煮にする場合には、圧力鍋を使って骨を柔らかくして食べます。
頭から丸ごと食べられます。
醤油は地域や家庭ごとで味の好みが異なります。
そこで、「焼きアラレガコ出汁醤油の素」と「特選醤油」をそれぞれ製造し、
お好みの味を楽しんでいただけるようにさせていただきます。
ご使用の際には、焼きアラレガコ出汁醤油の素に、
フク醤油(株)製の特選醤油を入れて、2〜3日経ってからお使いください。もし、
日頃お使いのお醤油がお好みの場合には、お使いのお醤油を同様に
2〜3日漬け込んでお使いください。焼きアラレガコの持つ風味と
旨味が感じられます。お醤油を入れる前に、出汁醤油の素を嗅いで
いただければ、美味しそうな香りがします。